ヤフオクでは複数アカウントの併用が禁止されていません。一般的なECプラットフォームでは、個人が複数のアカウントを持つことは禁止されている例がほとんどです。
だからこそ、数少ない「複数アカウントOK」のヤフオクでは、複数アカウントを持たない手はありませんよね。
では、複数アカウントを持つとどんなメリットがあるのでしょうか?また、効果的な使い方とは?
ヤフオクは複数アカウントで使い分けができる
ヤフオクをビジネスとして活用し、大きく収益を上げていくなら、複数アカウントで運営していくことをおすすめします。
ある一定のジャンルに絞って出品し、専門店風にしていくのもいいですし、自分の都合で、出品用アカウントと落札用アカウントに分けるのもいいでしょう。
複数アカウントの使い方ひとつで、商品の見せ方や稼ぎ方が大きく変わっていくはずです。
ヤフオク複数アカウントのメリットは「効率化」
ヤフオクで複数のアカウントをつくる大きなメリットは、効率的に稼げるという点です。
とは言っても、複数アカウントは管理が難しいのでは…いちいちアカウントを入れ直すのが面倒くさそう、と感じる人もいるかもしれません。
しかし、そのひと手間を惜しまなければ、大きなメリットを享受できることがポイントです。では、どんな風に使い分けると、効率的な運営ができるのか、3つの視点でご紹介します。
【用途別】出品と落札を使い分けて分かりやすく!
複数アカウントを、出品用と落札用に分ける方法があります。
「出品は個人事業主としてビジネス使いしているが、落札は個人的に趣味として使っている」という人は、出品と落札でアカウントを別にするほうが管理しやすくなると思います。
個人的な落札でせっかくの売上金を使ってしまっては、個人事業主としての利益が把握しづらくなってしまいますよね。利益を管理するためには、ビジネス用に出品または仕入れだけを行う専用アカウントを用意しておくと便利です。
【カテゴリー別】専門性を高めるとファンがつきやすい
アカウントごとに商品のジャンルを絞って出品すると、専門店風の見せ方ができます。マーケティングの観点から言えば、「ブランディングがしやすい」ということです。
例えば、レディースファッションを多く仕入れられるルートを持っているのであれば、女性向けの商品に特化した専門アカウントにします。「このユーザーはかわいい洋服をたくさん扱っている」ということが分かれば、フォロー数が増えたり、まとめて入札してくれるユーザーも見込めます。
しかし、そこに釣り道具を出品したらどうでしょうか?レディースファッションと釣り関連の商品は、ターゲット層が異なるはずです。商品の露出効果が下がりますし、せっかくのおしゃれな雰囲気もガクッと印象が変わってしまいますよね。
ジャンルはきっちり分けすぎる必要はありませんが、商品の系統別にアカウントを分けて専門性を高めることで、リピーターやフォローユーザーの育成にもつながります。
【出品スタイル別】オークションとフリマで分けると管理しやすい
オークションとフリマは、ユーザーに購入されるまでの時間軸が大きく異なります。フリマは即決価格設定のみなので、ユーザーが買うと決めればすぐに購入→支払いに進みます。
対して、オークションは出品者が決めた終了時間まで落札されることはありません。オークションは時間管理がしやすいのですが、フリマはいつ購入されるかを把握しずらいことが特徴です。
出品の仕方、進行方法、時間管理が大きく異なるため、アカウントを別にしておいた方が、管理がしやすくなります。
【リスク分散】思わぬ悪評価や出品制限された時に移行する
複数のアカウントを持つことは、リスク分散にも役に立ちます。たくさん取引していれば、悪評価のひとつやふたつはよくあることです。
しかし、悪評価が積み重なってから売れ行きが鈍くなったと感じたら、アカウントを移行することも考えなければなりませんよね。複数アカウントを持っていれば、そういった時の移行もスムーズです。
また、ヤフオクからいきなり出品制限をかけられることがあった時は、すぐに制限を解除してもらうことは難しいのため、複数アカウントで運用していたほうが安心です。
ヤフオク複数アカウントの意外なデメリットと注意点
様々な目的・用途で複数のアカウントを活用できますが、実は知っておくべきデメリットもあります。
アカウントごとに口座が必要になる
お金を管理する口座はできれば1つのほうが分かりやすいですが、複数のアカウントを作る場合は、その数だけでの口座が必要になります。
複数アカウントを作成する場合は、前もって口座の準備をしておきましょう。口座は、登録者の名前と同じ名義である必要があるため、家族や他人の口座は利用できません。
アカウントごとにYahoo!プレミアム利用料がかかる
Yahoo!プレミアム会員として複数アカウントを利用するのであれば、アカウントごとにYahoo!プレミアム登録が必要です。そのため、アカウント数だけの月額498円を支払うことになります。
ちょっと負担金額が増えてしまいますが、たくさん取引する予定であれば、Yahoo!プレミアムに登録しておいて損はないでしょう。
ヤフオクで複数アカウントの作り方
複数のアカウントを作る方法は、そんな手間なことではありません。その都度、ID名を考えたり、口座作成が必要ではありますが、基本的な登録方法は同じです。
1、Yahoo!JAPANをログアウトして新規登録をする
既に持っているアカウントでログインしている状態から、ログアウトします。すると、「新規登録」というボタンが発生するので、そこから新しいアカウントが作成できます。
作成方法は、初回の登録方法と同じです。ただし、登録の内容は変える必要があります。
- メールアドレスの入力
- Yahoo!JAPANのIDを入力(既存のIDとは別のIDを入力)
- パスワードを入力
- 郵便番号
- 生年月日などの入力
→新しくYahoo!JAPAN IDを取得
2、新規IDでYahoo!ウォレットを登録する
新規IDでログインして、登録情報を開き、Yahoo!ウォレットを新しく登録します。口座を登録する時は、既存IDに登録している口座とは別の口座が必要です。
- 氏名
- 住所
- 電話番号
- 支払い方法を選択し、クレジットカード番号または銀行口座を登録
- 明細確認から受取口座を登録
→これで、落札・出品のための口座登録が完了します。
必要であればYahoo!プレミアム会員に新規登録する
新規IDでYahoo!プレミアム会員の特典を利用するのであれば、新しく登録が必要です。
Yahoo!プレミアム会員になると、ヤフオク!の落札システム料が10%→8.64%とお得になります。また出品する際の機能が増えたり有料オプションが利用できたりと、ヤフオクで上手に稼いでいくなら、絶対入っておきたい会員制サービスです。
複数アカウントを保有する場合でも、それぞれのアカウントで入会しておきましょう。
新規IDで本人確認またはモバイル確認を行う
新規アカウントで出品を行うためには、本人確認またはモバイル確認が必要です。どちらか一方を行えばいいのですが、モバイル確認には既存IDでは使用していない携帯電話番号が必要です。
●モバイル確認の方法
SMSメールが利用できる携帯電話の電話番号を登録。SMSに送信された認証コードをヤフオクの入力ページに記入して同意をすればモバイル登録ができる。ただし、過去に登録したことがない携帯電話の電話番号が必要になる。
●本人確認の方法
登録した氏名、住所あてに認証コードが記載してある書類が郵送される。認証コードをヤフオクの入力ページに記入して同意すれば、登録ができる。
通常、携帯電話はひとつしか持っていないことがほとんどだと思うので、新規アカウントでは郵送形式の本人確認を行うとよいでしょう。
その他、本人確認とモバイル確認が不要な方法もあります。
- Yahoo!BB回線の契約で使用しているYahoo!JAPAN ID
- Yahoo!カードに登録したYahoo!JAPAN ID
上記のIDを利用する場合は、確認手続きなしで出品が可能です。
複数アカウントは管理が大変!そんな時は出品ツールが便利
複数のアカウントでヤフオクを利用する場合、アカウントを入れ替えながら運営していく必要があります。すると、取引チェックを忘れてしまったり、出品タイミングを逃してしまったりすることもあるでしょう。
ヤフオクに搭載してある機能だけでは、スムーズに運営できない時には、外部の出品ツールの利用をおすすめします。
ヤフオクに完全連動した出品ツール「オークタウン」
ヤフオクのOPEN APIを使って開発された出品ツール「オークタウン」には、ヤフオクにない便利な機能がたくさん搭載されています。
商品データをワンクリックでコピーし、瞬時に出品ページを複製できたり、CSVを使って、たくさんの出品ページを一括で作成することができます。
また、売れやすい出品時間を逃したくない時には、予約出品が便利。複数のアカウントで多くの商品を出品する際にも、予約出品をしておけば、適切な時間に自動で出品を開始できます。
その他、出品中の全商品を入札数、アクセス数などで並べ替えをして商品の人気度を分析したり、取引中の商品を取引ステータス別に表示することもできるので、複数の管理も断然ラクに。
こういった出品ツールは、複数アカウントでの作業効率化だけでなく売上げアップに貢献してくれるはずです。ヤフオクで大きく稼ぐなら、出品ツールの利用も検討してみましょう。