皆さんは、aliexpressというサイト・アプリをご存知でしょうか。スマホから気軽に、中国から個人輸入ができるツールとして近年男女を問わず注目されています。aliexpressはありとあらゆる商品が、日本国内より安く購入できるのですが、個人輸入という性質上トラブルが起こった場合は、自分で解決するしかありません。今回は、筆者が実際に遭遇したトラブルを中心に、その対処法などをまとめてみました。
aliexpressはトラブルが多い?
海外からの個人輸入は、どの国でもある程度のトラブルなどが見受けられます。aliexpressで実際に起こっているトラブルをご紹介します。
ネット上に溢れるaliexpressに関するトラブルは大きく分けて2つ
aliexpress愛好家などのサイトを覗いてみると、aliexpressに関するトラブルは大きく分けて2つあります。1つ目は「商品が送られてこない」こと。aliexpressは楽天市場のように、複数のショップが集まった大きなweb上のショッピングモールのようなものです。商品にはそれぞれ「注文から〇〇日までに送られてこなかったら、代金を返金します」というaliexpressが設けた補償制度がありますが、それでも交渉は自分で行わなければならず、かなりの労力が必要です。
2つ目は「注文した商品と違うものが届く」こと。筆者はこの2つ目のパターンを経験しました。筆者の場合、数年前からaliexpressを利用していて、今までの利用回数は20回程度。その中でトラブルらしいトラブルは二度ありました。この割合を多いとみるか、少ないとみるかは人それぞれですが、交渉の手間などもかかりますので、海外のサービスを利用する場合は、日本の常識やスピード感は期待できないということを念頭に置いておいたほうが賢明です。
その他に、金銭トラブルも報告されている
筆者には経験がありませんが、例えば900円と記載されていた商品だったのに、カードの引き落とし明細を見たら950円引き落とされていた、逆に850円しか引き落とされていなかった、というような金銭にまつわるトラブルも報告されています。これはaliexpressはアメリカドルを基本として金額が決められているためで、購入してから、実際にカード決済が行われる僅かなタイムラグの間にレートが変わってしまったことが原因として考えられているようです。
筆者の実体験!ある日突然違う商品が送られてきた
ある日、全く身に覚えのない商品がaliexpressから送られてきました。筆者からすれば使いようのない商品ですので、自分で頼んだものではありません。ですが念のため注文履歴を見てみてみましたが、やはり注文していない商品でしたので、さっそく販売した会社に連絡をすることに。
aliexpressの基本的なやり取りは英語
aliexpressは中国の会社なので、中国語が使えるのかもしれませんが、中国語は全くわからない筆者としては英語でコンタクトをとるしかありません。英語もペラペラではありませんので、Google翻訳機能などを使ってやり取りをしましたが、意思疎通に苦労するということはありませんでした。英語が苦手な方でも、臆せず安心してください。
どこにメールを送ればいいの?
筆者がまず困ったのは、一度に複数ストアで注文していたため、どこのショップ(セラー)からの注文が間違えてきたのかわからなかったこと。楽天やYahoo!ショッピングでは、発送元にショップ名が記載されているのですが、aliexpressの場合は必ずしも「発送元=セラー名」というわけではありません。
どうやら、セラーからさらに下請けの会社(しかもそれは中国や韓国国内ではなく、カンボジアなどの第三国の場合が多い)に注文がいき、そのままその下請け会社が顧客に送ってくるようです。
今回の場合も、カンボジアからの発送で元請け(セラー)の情報が全くわからず、aliexpressは明細書なども送付されない、追跡番号も基本的にわからないため、結局他のセラーからの商品が届くのを待って、「あ、このセラーが間違えて送ってきたな」とわかったわけです。
メッセージの返信には気長に待とう
セラーがやっとわかったところで、やっと連絡ができます。連絡をする場合は、「アカウント→見直し予定→商品名をクリック→販売者に連絡する」からメッセージを送ることができます。
メッセージは写真も添付できますので、商品と商品が入っていた袋(パッケージ)を添付し、間違えた商品が届いたことを連絡します。日本ならすぐに返信があるところですが、私の場合は2日程、長い場合は1週間程待たなくてはいけないようです。
連絡してみたらどうなった?
発送元と商品がわかる写真を送ったところ、「内容をチェックするから、少し待ってほしい」という連絡が入りました。Webなどでaliexpressのトラブル事例を見てみると、「連絡したのに、全く返信がない」「結局、返品も交換もしてもらえなかった」という声も聞かれましたが、筆者が利用したセラーに限っては、そういうことはありませんでした。
ショップの確認を待つこと数日・・・。いきなり「アドレスは前と同じでいいか?」と聞かれ、「いいですよ」と返信したところ、すぐに商品は送るとのこと。筆者はラッキーだったのか、そのまま10日後には注文した通りの商品が送られてきて、問題は解決しました。
間違えて送られてきた商品はどうするの?
今回は、注文した商品が200円ほどのピアスでした。また間違えて送られてきた商品もショップを見ると、200円程で売られているボディピアスの詰め合わせ。ですので、セラーからは「間違えて送られてきた商品は、好きにしてもらって構わない」というようなメッセージが届きました。これも送られてきた商品によっては、返送依頼が来ることもあるようですが、aliexpressは基本的に単価の安い商品が多いので、そのまま引き取ってくれと言われる場合が多いようです。
商品が送られてこなかったらどうすればいい?
基本的にaliexpressは中国を中心としたアジア圏から発送されてきます。そのためどんなに時間がかかったとしても通常は1か月程度で商品は手元に届くわけです。ですがたまにさまざまな要因によって商品が届かないこともあります。
商品が届かない原因を知っておこう
商品が届かない理由としては、「セラーがそもそも発送していない(発送し忘れている)」「税関で何らかの理由で検査が通っていない」「宛先不明や通関できないなど、何らかの理由でセラーに返送されている」ことが挙げられます。
これらのトラブルが起こって商品が届かなかった際にも、基本的にセラーから事前に連絡が来ることはほぼありません。セラーは基本的に送ったらそこで仕事は終わり、と判断しているようですので、これらのトラブルが起きた場合は、自分でアクションを起こすしかないのです。
セラーが発送していなかった時は?
届かなかった時に最初に確認したいのが、セラーがきちんと発送しているかのチェックです。「アカウント→発送→追跡中をクリック」します。すると、今商品がどの状態かわかります。商品の状態が、「荷物の発送の準備完了しました」のまま動きがなかった時は、セラーが発送していない、発送を忘れているということですので、メッセージ欄からセラーに発送状況を確認するメッセージを送りましょう。
税関で商品が止められている
税関で何らかの理由で商品が止まってしまっている場合があります。税関で止まる理由としては、コピー商品だと判断された場合をはじめ、健康食品などの成分表示が不明瞭など、何らかの理由で日本の法的に問題視されてしまったことが理由とされています。
税関で止められている場合は、直接税関に理由を聞くこともできますが、既に破棄されている場合などもあり、基本的に日本で通関できなかった時は、aliexpressの返金は難しいことが多いようです。
セラーに返送されている
書類の不備、あて先不明、中国国内で通関されなかったなど、ごくまれにセラーに返送されることがあるようです。セラーに返送されている場合は、補償の対象となる場合が多いので、遠慮なくメッセージを送って状況を確認しましょう。
セラーとの問題が解決しない場合は?
セラーと直接やりとりをしても返金されない、商品が届かなかったら「オープン紛争」という制度を利用します。オープン紛争とは、セラーと問題が起こっていることをaliexpressに報告することです。セラー側はオープン紛争になるぐらいなら・・・と返金に応じたり、何らかの対応をしてくれることが多く、オープン紛争はセラーにとってかなり痛手になるという情報もありますので、最終手段としては有効です。
ただし、オープン紛争をしてもセラーではなく、顧客側に問題がある時には返金はもちろんされませんので注意が必要です。(日本側で通関されなかった場合など)
まとめ
aliexpressは日本の通販サイトではありませんが、何らかのトラブルが起こった場合は、セラーとのやり取りでほぼ問題が解決します。セラーとのトラブルが解決しなかった時には、aliexpressに連絡することで、トラブル解決の手助けをしてもらえますので、安心して使ってみてください。