一度は聞いたことがある「転売」という言葉。ネガティブなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、最近ではよくテレビなどでも放送され転売を始める人も増えてきました。今回は最も簡単に始めることができ、利益も期待できるスニーカーの転売を中心に、転売についての基礎知識をご紹介します。
そもそも転売とは何を指すのでしょうか?
まず始めに転売というのは、ほとんどの場合、希少価値が高く生産数の少ないブランド品や、日本では入手の難しい商品を購入し定価以上の値段で売却することをいいます。
転売には向き・不向きの商品がある
商品の人気によって転売価格は変わりますので、人気のある商品を見極めるのがコツ。
最近は、海外のサイトで仕入れたスニーカーなどをヤフオクで転売するバイヤーも多く存在します。
スニーカーは、人気のものであれば10000円以上の利益を出すことが可能です。
逆に不向きの商品は、海外と日本で同じものが売っている(海外のほうが安くても、あまり売れない場合が多い)アパレルや、ブランドバッグなどは転売に向かないようです。
転売禁止の商品に注意!
ヤフオクなどでは、基本的に転売を禁止していませんが、ライブのチケットの転売は禁止されていますので、絶対に転売しないようにしましょう。
アメリカから個人輸入し、転売してみよう
アメリカから個人輸入した商品を、実際にヤフオクやメルカリで転売してみませんか?そのために必要なステップをご紹介していきます。今回はスニーカーを例えに用いましたが、同じ方法で化粧品、アクセサリー、バッグなど得意ジャンルのものに挑戦してみてくださいね。
スニーカーの購入方法は?
最近ではスニーカーが世界中で人気になっておりその中でも「NIKE」のスニーカーは特に人気で新作が出るとすぐに売り切れてしまいます。
「SNKRS」という新作スニーカーを販売しているアプリがありますのでそこからオンラインで購入することが可能。(このアプリは世界数十か国に対応していますので、日本語OKですし、発送も日本からなので個人輸入という意味では少し違いますが、最も転売の利用者の多いアプリです)
意外と盲点なのは、アメリカ版のAmazonで購入する方法。アメリカと日本では、売っている商品も価格も違いますし、海外発送に対応している商品も多いのです。日本とアメリカでは、流行しているスニーカーのタイプが若干違うため、アメリカのAmazonで破格で購入したスニーカーが、1万円以上の利益を生むこともあるようです。
海外サイトは安心できるところから購入しよう
その他にも、イタリアのLUISA VIA ROMAというサイトは、アレキサンダーマックイーンなどのハイブランド商品が日本より安く購入できますし、Foot Lockerというアメリカのサイトは、レアスニーカーが手に入りやすいサイトです。入手したい商品によって、得意なサイトがありますので、Googleなどの検索機能を使って色々と調べてみてください。
実際に利用する場合は、そのサイトが本当に安全かどうか、日本や海外で利用している人の生の声を収集し、検討した上で利用してくださいね。
海外からの個人輸入、これだけは注意しておこう
海外から商品を購入する際、気を付けたいのが「関税」と「送料」です。
関税に関しては、「課税価格の合計額が1万円以下の品物」に関しては関税及び消費税が免除されます。ただし、一部関税を免税しない物品があるので注意が必要です。
関税って実際どのぐらいかかるの?
一部免税されない物品の中には、「革製のカバン、ハンドバッグ、手袋等、編物製衣類(Tシャツ、セーター等)、スキー靴、革靴及び本底が革製の履物類等」があります。
転売は、ファッション関連のものを扱う方が多いため、意外と免税されない場合も多いのです。
その際にかかる税率は、20万円以下の場合、簡易税率の10%が適用されます。
10%って結構大きいですよね?そこまでして購入しても、本当に利益がでる商品かよく考えたほうがよさそうです。実際、「以前、スニーカーをアメリカから購入したが、素材に使われた革のせいで、関税もかかり、さらに送料も高く、結局オークションで売っても500円ぐらいの利益にしかならなかった(30代男性)」といった声も聞かれました。
送料にも注意!
離島などを除き、日本国内で商品を購入すると、ほとんどの場合、送料が1,000円以内で収まります。その感覚のまま海外仕入れをするのはとっても危険!
中には、「イタリアからブランドバッグを個人輸入したものの、関税と送料で1万円近くかかってしまった。そうなると、日本での販売価格と同じぐらいになってしまい、メルカリで販売したが、1万円以上損をしてしまった(20代男性)」という経験をした方もいました。
情報収集はInstagramを使い、今の流行りをチェックしよう
スニーカーに限らず、転売する場合は、「これ本当に人気があるの?」と不安になってしまうことも。そうした時に、本当に個人輸入してまで仕入れる価値があるか?の判断に有効なのは、Instagramです。
Instagramでどのぐらいタグ付けされているか、最新の投稿でどのぐらいの人が、記事としてアップしているかなどが判断基準です。さらに、これからの流行を知りたい場合は、海外のファッション系インスタグラマーをフォローし、日々ファッションについて研究しているバイヤーも多くいます。
購入した商品を売却するならここで!
購入した商品を、購入金額より高く売るのが何よりも大切!ということで、おすすめのオークションサイトやフリマアプリをご紹介します。
思わぬ高値がつくことも!?「ヤフオク」
オークションで購入者を決めるため購入者が競い合い、思いがけない高額な金額で商品が売却されることも。
しかしオークション形式ですので、フリマサイトよりも低い金額で売れてしまうこともありますので、ヤフオクで出品する場合は最低落札価格を、仕入れ価格に設定するバイヤーも多いようです。
とにかく確実に売りたいなら「メルカリ」
スニーカー転売を行っている人や、転売を行っている人に人気があるフリマアプリは、やはりメルカリです。利用者数はフリマアプリでは国内最大ですので、売れ残りのリスクが低いとの意見も。
しかし販売手数料が「10%」掛かってしまいますのでそのことも踏まえた金額で販売しないと最悪の場合、利益がマイナスになってしまいますので注意が必要です。
手数料をとにかく安くしたい場合は「ラクマ」
ラクマはメルカリと違い、販売手数料が「3.5%」と格段に安くなっていますので販売価格は安くしても利益は出るようになっています。
しかしメルカリに比べ利用者数が少ないため売却するまでにメルカリと比べかかってしまうことがあります。
今日からアナタも個人バイヤーを目指そう!
今回は、スニーカー転売を例に、海外から購入した商品を転売し、個人バイヤーを目指す方法についてご紹介しました。最後に、転売で大切なことは、「本物」だと常に証明できるようにしておくこと。海外から送られてきた納品書は、忘れずに保管し、落札者に求められた場合は、いつでも見せられるようにしておくなどの対策をしておきましょう。「自分が好きなものを買うついでに、同じブランドのものをもう一つ買って売ってみよう」。このぐらいの感覚から、個人バイヤーを目指してみてもいいかもしれませんね。