メルカリやヤフオクで「中古品を仕入れをしてのせどり」は古物商許可が必要で、それがないと法律違反となるのは皆さんご存じかと思います。ですが、実際には何をどうすると法律違反なのか、どんな方法なら法に抵触しないのかなど、詳しい内容は理解していない方も多いのではないでしょうか。今回は、せどりをする上で注意しておきたい法律違反の項目と、法律的にOKな仕入れ先を紹介したいと思います。
古物商許可って?
古物商許可は、中古品を営利目的で仕入れて販売をするための許可のことです。許可を取るためには、書類を揃えて約二万円支払って申請をする必要があり、その許可がないまま中古品を売ると、古物営業法違反として逮捕・処罰されてしまう可能性もあるそうです。その場合は、3年以下の懲役または100万円以下の罰金という、かなり厳しい罰則が課せられます。
窃盗品が市場に出回るのを防ぐための法律で、古物商許可は中古品を販売する場合のモラルやルールを守る売り手(買い手)である証でもあるというわけです。
問題は、これに該当する「中古品」が、メルカリやヤフオクで「新品」として売られているものにも当てはまるということ。一度も使用していなかったとしても、個人の手に一度渡った時点で中古品になるので、それを買い取っての転売はできません。つまり、メルカリやヤフオクに安く出品されている商品を購入して販売(いわゆる転売)をする場合はかなりの割合で法律違反になります。
法律違反にならないために
「ヤフオクやメルカリで安く買ってせどりをしたい」という場合、基本的には「古物商許可を取る」のが一番安心です。ですが、せどりを副業として考えている、平日は仕事を持っていてそう何日も休めないサラリーマンや、ちょっとだけやってみたいという初心者の方なら、わざわざ古物商許可を取るのはコスト的にも手間的にも、なかなか大変だと思います。
では、古物商許可を取らずにせどりをするにはどうすればいいのでしょうか。確実な方法としては、古物商許可を取っている業者から購入して販売すること、新品を業者から購入して販売すること、のふたつに絞られるかと思います。
ですが、2018年ごろから法律が改正され、古物商許可は取りやすくなってきています。その分、ヤフオク等でも古物商許可証のナンバーを表記しているユーザーも増えてきており、安心安全な取引を望む購入者ならそういった販売者の出品商品を選ぶ傾向になってくることが予想されます。そういった点からも、古物商許可を持っていないのであれば、中古品を古物商許可のある業者から仕入れていたとしても、販売は難しいところが出てくるのではと思います。
新品を仕入れるなら
上述の通り、リスクを回避するなら新品を仕入れて販売するのがベストだと思います。中古品に比べると仕入値が高くなるから、と新品のせどりをあまりしないという方もいますが、法律を違反した場合の罰則や、古物商許可のある業者からの仕入れだと利益が薄くなる事も考えると、新品せどりが結果的には利益がでるのではないでしょうか。
新品を仕入れる場合、仕入れ価格をいかに安く抑えるかがキーポイントです。ここからは新品を仕入れる際に利用したい「仕入れ先」をいくつかご紹介したいと思います。
商品数と安さのタオバオ
タオバオはアジア最大のショッピングサイトで、商品数の多さと低価格が魅力の中国サイトです。
基本的には中国語での取引になるので、中国語が堪能な方なら業者に値引き交渉もでき、利益を出しやすいビジネスが可能なのではないかと思います。買い付けの代行業者も多数存在しているので、中国語での取引に自信がない場合は代行業者を利用するといいでしょう。代行手数料はかかりますが、日本は配送サービス外という業者の商品もかわりに配送してくれるなど、サービスの面でも頼りになります。個人的にはスマホ周辺商品(モバイルバッテリーやスマホケース、ワイヤレス充電機など)は利益になりやすい商品かなと思います。
安心と気軽さのaliexpress
アリエクスプレスは、すでに利用しているという方も多いですよね。
タオバオと比べると海外向けに展開されており、日本への配送はもちろん、日本語での検索や問い合わせにも対応可能となっています。日本の関税で止められる商品も販売されている場合があるので、その点は注意しましょう。個人的には、アクセサリーなどの小物類は、まとめて購入しても合計金額が安く、梱包が大きくならないので関税もかかりにくくおすすめです。まとめて購入すると安くなるクーポンもよく発行されているので、ぜひ利用したいですね。
ファッション関連ならZOZOTOWN
1000円のクーポンが出されたり、大幅なセールがあることも多いZOZOTOWNは、せどりの仕入れにも使えます。
ブランドの公式サイトやショップではセールになっていないのに、ZOZOTOWNでタイムセールになっている商品なども多々あり、タイミング次第で利益の大きい商品をゲットすることができます。例えばシンプルなニットトップスなどは、トレンドに左右されにくいので、セール時期に購入しておくと定価に近い値段でも販売可能です。毎日のように発行されるクーポンのなかには、商品が半額以下や無料になったりするクーポンもあるので、こまめにチェックしておきたいところ。Used品を取り扱う、「zozo used」も、状態のいいものが安く、コム・デ・ギャルソン等のブランド服には特に注目です!
掘り出し物を見つけるならQoo10
女性に人気のQoo10は、まだまだ知名度や利用者もそこまで多くないので、珍しい商品をせどりしたい方にはぴったりです。
せどりをしている人にはお馴染みのeBayが運営しているショッピングサイトなので、安さもお墨付き。化粧品や健康食品、服飾小物などは安く売られていますが、消耗品なので回転も早く、せどりしやすいと思います。毎日三回のタイムセールや、日替わりのメルマガクーポンなどを上手に利用すると利益につながりやすいようです。
古物商許可なしでもせどりで儲けられる
古物営業法は盗品をお金に変えさせない、盗品の流れを掴むための大事な法律です。違反することなく、正しい方法でせどりをしていきたいですね。
古物商許可がないとせどりでコンスタントに利益を出すのは難しいという意見もありますが、方法さえ考えれば十分に利益をだすことかできます。仕入れのコストをなるべく抑えられる購入先を利用し、リスクのないせどりを行うことが大切です。
今回の記事が古物商許可について知るきっかけとなれば嬉しいです。
古物商許可証について書かれた、警視庁のHPもご参照ください。
https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/tetsuzuki/kobutsu/index.html https://www.keishicho.metro.tokyo.jp/smph/tetsuzuki/kobutsu/tetsuzuki/kyoka.html