ヤフオクで商品を出品する際、皆さんはどこを気にされますか?当然出品タイミングや商品紹介文の作成など、いろいろなところに注意すべき点はあります。しかし一番気になるのはやはり「出品用の画像」ではないでしょうか?
出品用画像が例えば汚かったりすると商品価値を低く見られ、収益を上げるのが困難に。ヤフオク!で商品状態を確認できるのは出品ページの画像だけですから、質の低い画像を上げる=収益が上がらないというわけです。出品商品の画像を工夫してアップロードすれば、それだけ収益につながりやすい、そして信頼性の高い出品ページを作りやすくなります。
今回はヤフオク!出品用画像を工夫して、収益を上げるコツをご紹介。今よりさらにヤフオク!で商品を売りたい方や、ヤフオク!をこれから始めるための下準備をしている方はぜひご一読ください。
ヤフオク!でアップロードする画像についてのルールは?
ヤフオク!で写真を工夫する方法をお教えする前に、まずはヤフオク!で商品画像をアップロードするときの注意点についてご紹介していきたいと思います。
アップロードできる画像の枚数、形式、容量
1つの出品ページごとにアップロードできる画像の枚数、形式、容量は決まっています。枚数は10枚まで、データ形式はJPEG形式かGIF、そして容量は1枚当たり5MB以内。10枚以上画像を使って説明しないといけない商品というのはそうそうありません。画像も使って細かく商品内容を説明しないといけないときは、必要な画像を選んでアップロードしましょう。JPEGとGIFはどちらもネットでよく使われる一般的な画像形式。通常スマホなどで撮影するとJPEG形式になりますし、GIF化したいときも画像編集ソフトなどから簡単にチョイスができます。画像形式で迷うことはそんなにないと思います。ただし「PNG」という画像形式があり、これも一般的に広まっていています。撮影や編集に使用したアプリやソフトによっては自分の用意した画像にPNG形式の画像が紛れ込んでいるかもしれません。その場合はWindowsの「ペイント」などの画像変換ツールなどを使い形式をJPEGなど適した形に変更してからヤフオク!にアップロードするようにしましょう。
高さか幅が1200ピクセル以上の画像は、縮小される
画像には高さと幅があり、それぞれピクセル(色情報を持った点)の数が決まっています。ヤフオク!でアップロードした画像の高さか幅が1200ピクセル以上だと、画像がアップロード時に縮小されてしまいます。
例えば画像容量が大きくなくても、「高さ1400ピクセル、幅が500ピクセル」、また「高さ500ピクセル、幅が1400ピクセル」のような画像は存在します。このような縦に広い画像や横に広い画像は自動で調整され、縦横比がほぼ「3:4」の枠に収まるように自動縮小。左右や上下に大きく無駄な余白ができ、画像の縦幅や横幅も無理やり縮めた感じに。結果見にくい画像になって画像クオリティが落ちてしまいます。
ヤフオク!にあげる画像は、なるべく縦横比が3:4に近いものを選びましょう。
1枚目がサムネイル画像になる
ヤフオク!では一番最初にアップロードした画像がサムネイル(出品ページの概要を表す画像)として使われます。サムネイルは検索結果で表示されたりと、自分の商品の印象を決める重要な画像。1枚目にアップロードする画像は特に力を入れて選びましょう。
出品中の画像の変更や削除操作は不可能
ここが意外と引っ掛かりやすいのですが、ヤフオク!では出品後、商品画像の変更や削除ができません。上記操作を行いたいときは出品をいったん取り消し、画像変更や削除ができる状態にする手間が。事前に画像構成や内容を決めて、後で憂いがない状態で出品作業を行いましょう。
著作権がある画像は使わない
ヤフオク!に限りませんが、著作権がある画像を出品時に使うのはNG。自分が撮影した画像を中心に出品ページを作成しましょう。
ヤフオク!で画像を工夫して売る方法をご紹介
出品画像についてのルールについて理解したところで、ここからは実際にヤフオク!で画像を工夫して売るには具体的にどうしたら良いかご紹介していきます。
現在の状態をなるべくそのまま撮影する
ヤフオク!を検索して商品を探しているユーザーは商品のレア度や安さといった点だけでなく、「商品の現在の状態が良く分かるかどうか」も見ています。 CtoC(消費者間取引)サービスであるヤフオク!では、「商品の状態が良く分かる=信頼性があるので買いたい」という図式が成り立ちます。特に家電品といった実用品は、多少傷があるくらいでは商品価値はそんなに下がりません。むしろ文章補足でどこに傷や消耗跡がみられるかなど画像に加えて教えるくらいの方が商品が売れやすい場合も。サムネイル用画像だけでなくどこに傷があるかはっきり分かるアップ画像も撮影してアップロードしましょう。
例えば中古パソコンならばキーボードの摩耗具合や天板の割れ具合など、現在の外見が良く分かる写真をサブでアップロードしておくと信頼度が上がります。
ちなみに「No Image」といって、画像のない出品ページもたまに出てきます。こういった画像を出品ページに用意しない行為は商品価値を著しく落とすと考えてください。
商品が目立つような背景にする
当然出品ページにアップロードする画像の主役は商品です。しかしこの商品が仮に黒だとして、背景も黒だったらどう思いますか?色が同化してしまって、商品の状態が分かりにくくなってしまいます。
このようにならないためにも、商品が目立つように背景も工夫して商品撮影しましょう。ちなみに背景は明るめの方が商品が好ましく見える傾向にあります。
また当然商品が主役になるため、背景には他のものが何も映らないようにしましょう。ヤフオク!ではすっきりしていて分かりやすい商品画像の方が好まれます。
撮影時はわきを締めるなど、コツをおさえて撮影する
撮影時の基本ではありますが、商品撮影時は手ぶれが出ないように工夫する必要があります。手ぶれが出ないようにするには、「脇を締めて両手でカメラやスマホを持つ」ことがポイント。
初心者は脇を締めるのを忘れがちで、腕自体が揺れてそのまま写真にぶれが反映されてしまいます。ぶれのある画像はクオリティも低いですし、商品も見にくくなりユーザーに嫌われる傾向に。
脇を締めながら撮影することで、撮影時の物理的な揺れをおさえることが可能。両手でカメラやスマホを持つのも同じ理由からです。
また主役がしっかり分かるように、商品が中心にくるよう焦点を当てて撮影しましょう。スマホではオートフォーカス機能も発達しており、人や犬の画像はしっかり自動で焦点が当たるのですが、無機物である商品はそう簡単にいきません。
商品をカメラ中心におさめた後は、ディスプレイを直接タップして商品に常にフォーカスが当たるようにするなど、商品が中心にくるように工夫して撮影しましょう。
最初の1枚目はキャッチーにする
ヤフオク!でユーザーが検索をかけて商品一覧を表示すると、商品説明と一緒にサムネイルも一覧表示されます。ユーザーはこのサムネイルから商品を出品している出品者は安全か、また商品自体も魅力的かどうかなどを判断。
また出品ページのトップ画像もサムネイルと同じ画像が使われます。こちらではさらに画像が大きく表示されるので、ユーザーが画像を魅力的に感じないと離脱してしまう可能性も。ユーザーを取りこぼさないためにも、サムネイルになる画像、つまり最初の1枚目はキャッチー(相手の目を引く魅力的な)画像を使いましょう。
上から煽ったり、角度を工夫してみるなど、キャッチーな画像を撮影するのにはコツがあります。メーカーの商品画像も参考になりますし、「上手な出品者の画像の真似をする」のも手です。
ヤフオク!で稼いでいる出品者は、商品リサーチだけでなく出品ページの設定にもこだわるもの。出品ページの画像にも大変参考になる構図の画像がふんだんに配置されています。
キャッチーな画像を撮影するのに困ったら、撮影の上手な出品者の画像をまねて写真を撮影してみましょう。これはスケッチでいう模写と同じように、自分の撮影スキル向上にもなり有益です。
角度を変えて複数枚撮影する
正面からの写真を1枚撮影してヤフオク!にアップロードしただけでは、裏面の状態はどうなっているかなど、ユーザーの知りたい情報を十分に反映しているとはいえません。
ヤフオク!に上げる出品画像は、表面だけでなく裏面、後ろや右、左など、なるべく商品の全体像が分かるように多角的に撮影しましょう。
光の当たり加減に気を付ける
ある程度撮影になれている人でも気をつけないと失敗するのが商品に対する光の当たり方。光があまり当たらなくても、また当たりすぎても商品が見えにくくなってしまいます。
程よい加減の光の当たり方を実現したいならば、自然光を取り入れて撮影するのがベスト。ヤフオク!の商品を撮影するタイミングは、蛍光灯といった人工的な光源しか使えない夜よりも、晴れ間の朝や夜の方がおすすめ。もし夜にしか時間がなくて自然光が使えないときは、LED系の照明を使って撮影しましょう。蛍光灯だと青白い光のせいで当たった商品の色味などが変わってしまい、実物と違った印象の商品画像になってしまうことが。LEDだと色味なども変えずに商品画像を撮影することが可能です。
また光が当たるとどうしてもできてしまうのが自分の影。特にスマホ撮影時は特に撮影者の影が映りこみやすく、きちんとした商品画像を撮影するときに苦戦する原因になります。
スマホ撮影時にはズームといった手法も使いにくいので、「スマホから自分が距離を取って撮影できる機材」を持っておくと安心。スマホ用の三脚もネットショッピングで安く手に入りますし、Bluetooth接続で遠距離からスマホのシャッターを切れる商品も100均で取り扱いがあります。なるべくきれいな商品画像をアップロードしたい方は、こういった商品の購入も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
ヤフオク!で画像をアップロードするときの注意点とは?
これまでヤフオク!でアップロードする商品画像を工夫する方法をお教えしました。ここからはヤフオク!で画像をアップロードするとき、注意すべきことを伝えていきたいと思います。
他出品者の画像や、メーカーの商品ページの画像をそのまま使わない
画像には著作権があり、無断で転用することはヤフオク!では禁止されています。他出品者の画像や、メーカーの商品ページの画像を自分の出品ページで転用してはいけません。
クオリティの高い写真を目にしたとき、それを自分のページでも使いたい気持ちは分かります。しかし後々大きなトラブルになることを考えても、無断転用はリスクがとても高いもの。あくまで他出品者の画像やメーカーの商品画像は撮影用の構図参考に使う程度にとどめておきましょう。
画像加工ソフトを過度に使わない
ヤフオク!出品するとき、出品画像を加工して、見栄えよくしたいと思う方も多くいらっしゃるはず。確かに色味をくっきりさせて実物に近い見た目にする程度に加工する作業は、他出品者様も行っています。しかしこれが過度になると色味が大きく変わったりと、商品自体の見た目が実物と大きく異なってきます。こうなると商品を購入したユーザー間で実物と違うことを指摘されトラブルの元に。
あくまでオリジナルに近い画像をアップロードするという原則を忘れず、加工ソフトを使うときは編集が過度にならないようにこころがけましょう。
ルールに沿っているはずなのに画像が掲載できないとき
記事最初あたりで説明しましたが、ヤフオク!に出品できる画像には決まりがあります。しかし中には決まりに沿っているはずなのに、アップロードできない画像も。そういったトラブルに遭遇したときは、以下の項目を確認してください。
・JavaScriptが有効になっているか
・下記の推奨環境で閲覧しているか
・Windows
Internet Explorer 11.x
Microsoft Edge
Google Chrome(最新版)
Mozilla Firefox(最新版)
・Macintosh
Safari (最新版)
・ブラウザーのキャッシュやクッキーを削除し、ブラウザーを再起動してみる
・セキュリティーソフトを一時的に停止してみる
・ヤフオク!がメンテナンス中ではないか
上記を確認しても解決しない場合は、ネット回線が不安定などの原因が考えられます。画像や文章など、ヤフオク!で出品ページを作成するときは必ずネット環境が必要です。特にこれから本格的にヤフオク!で稼ぎたい方は、ネット環境も万全の状態で作業するようにしてください。
まとめ
今回はヤフオク!の出品用画像を工夫して売るコツを、画像アップロード時の注意点も併せてご紹介していきました。
CtoCの取引であるヤフオク!では、商品用画像をしっかり用意できるかどうかも成功するかしないかの一つの分かれ目になります。ここで紹介したコツを実践するだけで、あなたの写真撮影スキルなどは確実に上達するはず。
この記事ではヤフオクのアップロード可能画像数は10枚までと書きました。ただしさらに画像を追加したい人は「Yahoo!ボックス」などのツールを組み合わせると、さらに多くの画像をアップロード可能です。詳しい内容は後日方法をまとめた記事を作ってアップロード予定。楽しみにしてください。
ぜひ出品用画像を工夫して、ライバルに一歩差をつけましょう。