ヤフオクで、出品者の信頼度を示す基準として、多くの人が参考にしているのが「評価」です。今回は評価はなぜ必要なのかや、評価を増やす方法、悪い評価が入った時の対処法など、ヤフオクの評価についてお話しします。
そもそもヤフオクの評価って?評価に関する基礎知識
これからヤフオクをはじめる人にとっては、「そもそも評価ってナニ?」「評価って必要なの?」と思われるかもしれません。ですがヤフオクで出品するなら、評価はとても大切です。なぜ評価は大切なのか、評価のしくみについて紐解きます。
評価のしくみとは?
評価は、取引のたびに落札者・出品者の双方がお互いの取引や対応について、「非常に良い(+1)」「良い(+1)」「どちらでもない(0)」「悪い(-1)」「非常に悪い(-1)」の5段階で行います。各段取引に問題がなかった場合は、ほとんどの人が「非常に良い」と評価しています。
それぞれに数字が書かれていますが、これは評価に応じたポイントを表しています。評価は取引ごとに行われ、それぞれのポイントを集計したものが、その人の「総合評価」となります。
また「総合評価」は、「評価した人数」で計算されます。ですので、同じ人と何度も取引をして、取引をする度にお互い評価をしても、最新の評価のみ反映されるシステムになっています。
なぜ評価が大切なのか?
基本的には相手の顔が見えないヤフオクでの取引だからこそ、相手に信頼してもらわなければ入札してもらうことができません。この信頼の部分を計る指針として「評価」が存在しているのです。過去の取引実績ややり取りを見ることで、相手がきちんと取引をしてくれる人かを見極めています。ですのでマイナス評価が多い出品者や、評価数が少ない出品者は、入札数が少なかったり、入札されづらかったりします。
評価を確認するには?
自分の評価を確認する方法は、マイ・オークションの右側中段あたりにある、「現在の評価」ポイントから確認できます。「現在の評価ポイント」をクリックすると、良い評価の割合、過去1週間、1か月、6か月の良い評価の割合などが確認できます。
他のオークション出品者の評価は、オークション画面に「総合評価」「良い評価(%)」が記載されていますので、自分が落札する場合も、相手の出品者情報をすぐに確認できます。
さあ、ヤフオクをはじめよう!評価ゼロからヤフオクをはじめる方法
新規でヤフオクをはじめる場合は、評価ゼロからのスタートです。「評価が少ないと落札されづらい」中で、どのようにヤフオクをはじめるのが効果的なのでしょうか。ヤフオクをこれからはじめる方、必見です。
最初から出品は結構ハードルが高い
落札者の立場で考えてみると、新規IDで出品された商品は、出品者が信頼のおける人かどうかの判断基準がほとんどありません。そのため、どうしても新規出品者は敬遠される傾向にあります。
最初から出品を狙うのであれば、評価のために低価格での落札を覚悟して出品するという方法もありますが、やはりハードルは高いので、最初は落札し、評価を稼ぐのが一番簡単です。
最初は落札者として評価を稼ごう
ヤフオクで出品者としてデビューするために、最低でも10、理想は50ほどの「総合評価」がついていたら、落札者も安心です。評価を得るために、最初は商品を落札する側からヤフオクをはじめる方のほうが圧倒的に多いのです。
自分が欲しいと思っていた商品を購入してもよいですし、欲しいものがない場合は、商品券(Amazonギフトカードなども多数出品されています)や、映画観賞券、各種割引券など、生活する上で必要なものを購入してもいいでしょう。「特に何もほしいものがない」という場合、1円で販売されている商材(儲けるコツ的な内容のもの)などもありますが、購入には個人情報や、メーリングリストへの登録が必須などの条件がある場合もありますので、1円で帰る商材などを購入する時には、ある程度の注意が必要です。
新規IDで落札し、評価を増やすポイント
「新規IDで入札をしたら、入札を取り消されてしまった」そんな体験をしたことのある方も、実際にいるようですが、新規で落札する時に気をつけるポイントがあります。それは商品を入札する前に、「出品者へ質問」ボタンから、出品者へ「新規だけど、ちゃんと取引するので、入札してもいいか?」と確認すること。この一言があるとないとでは、アナタへの信頼感が変わってきます。
実際出品者の立場になってみると、「新規IDは怖いし、トラブルを避けるために入札を取り消そう」と思う人もいますので、念のため一言あるほうが丁寧です。また商品説明欄で、「新規の方は入札お断り」と記載している商品もあります。こうした出品者とも、トラブルになる可能性があるので、別の出品者から落札することをおすすめします。
実際に落札を経験することで、自分自身もオークションの流れを再確認できますので、評価が増える以上のメリットもあります。取引終了後は速やかに評価し、相手からも評価してもらえるようにし、評価を増やしましょう。
ヤフオクベテラン勢が実践している!評価を得る方法
ヤフオクを長年利用している人にとっても、評価はとても大切です。何百、何千の取引をしている人にとっては、それが信頼に繋がり、固定客がついている方もいます。ベテランの皆さんは、普段どのように評価を得るようにしているのでしょうか。
良い評価をもらうために実践していること
多くの人が挙げていたのが、「商品の写真を多くのせて、汚れや傷がある場合はきちんと見せるようにしている。商品説明欄にも、汚れや傷などの細かい状態を記載する」というものでした。実際に商品を手にした人が、「書かれていなかった汚れや傷があった」と気づくと、そこでトラブルになり、悪い評価がついてしまいます。
その他にも、「レスポンスを早く、落札者さんをなるべく待たせないように工夫している(40代女性)」「輸送中の商品に傷がつかないように、丁寧に梱包する(40代女性)」「落札された商品は、こちらの都合では絶対にキャンセルしない(20代男性)」「商品説明をシンプルかつ適切に。やりとりも、長文は避けてシンプルを心がける(30代男性)」など、それぞれの出品者が、工夫を凝らしていることがわかりました。
悪い評価がついてしまったら?
人間同士の取引ですから、お互いの勘違い、自分のミス、相手の悪意などさまざまな理由で悪い評価がついてしまうことがあります。ですが悪い評価がついても心配する必要はありません。対処さえきちんとしておけば、マイナス評価もマイナスには見えなくなります。
悪い評価がついている出品者は警戒される?
全取引のうち、5%前後に悪い評価がついている人は、実は結構います。10%を超えると、「あれ?この人大丈夫かな?」と思われ、パーセンテージが増えると、その分入札者からは警戒されてしまいます。ですがほとんどの入札者は悪い評価の「理由」を重視しています。
出品者都合のキャンセルが多い、商品に説明のない不備があった、落札者に悪意があるなどではそれぞれに見え方が違います。
残念ながら、ヤフオクには一定数の愉快犯がおり、悪い評価をつけることに喜びを感じる人もいますので、そうした人の悪い評価は何の警戒もされません。
入札者が気にするのは、「何らかのトラブルがあった」場合の悪い評価です。ですがこの悪い評価も、対応次第では逆に「誠実な出品者だ」と評価してもらえるようになります。
悪意のある悪い評価がついてしまったら
こちらには何の落ち度もないのに、悪い評価がついてしまう場合があります。何のコメントもなく、いきなりの悪い評価や、身に覚えのない理由での悪い評価がついてしまった時などは、コメント欄を活用しましょう。コメント欄にある「返答する」をクリックし、これまでのいきさつや、なぜ悪い評価をつけられてしまったかなどを、整然と書きます。
ここで注意したいのは、相手にいくら腹が立っていても、ケンカ腰にならないこと。それでは出品者にも落ち度があると思われてしまいます。
自分のミスや不可抗力で悪い評価がついてしまったら
梱包が甘く送った商品が破損してしまった、発送するはずの商品に不備が見つかった、間違った商品を発送してしまったなど、自分のミスで悪い評価がついてしまうこともあります。その際には、落札者に直接詫びた後に、コメント欄にも悪い評価がついたいきさつを真摯に、偽りなく書きます。
そうすることで、次に入札を考えている方が読んだ場合にも、迷惑をかけてしまった落札者にも、「ミスはあったかもしれないが、信頼のできる出品者だ」と認識してもらえ、自分のミスでのマイナス評価でも不快感を与えづらくなります。
悪い評価がついた時に、絶対やってはいけないこと
たとえ相手が攻撃的なコメントを書いたとしても、同じ攻撃的な調子で言い返してしまっては、同じ土俵に立ってしまい、他者から見た時に、どんぐりの背比べにしか見えません。コメント欄でのケンカは絶対に避けましょう。
たまにいるのが、自分に落ち度があるにも関わらず、相手に対しても「悪い」評価を入れる出品者です。相手のコメント欄に、「こちらの落ち度があったかもしれませんが、悪い評価を入れられましたので、申し訳ありませんがこちらも悪い評価をいれさせていただきます」と、一見丁寧に書いているのですが、明らかな報復コメントは、一気に信用を亡くしますので絶対にやめましょう。
意外と多いのが、悪い評価に何のコメントも返信しないパターン。いきさつがわからないと、入札希望者に敬遠されてしまいますので、必ずいきさつ等を返信するようにしてください。
まとめ
ヤフオク取引をする上で、相手の満足の指針をはかるものが「評価」です。入札希望者は、入札前に必ずといってよい程、出品者の評価を事前に見ていますので、評価を大切にすることがイコール、入札数のアップに繋がります。万が一悪い評価がついてしまった場合も、落ち着いていきさつ等を説明することで、出品者としての価値を維持しましょう。