オークションをやるなら、やはり少しでも高い値段で落札されたい!出品者は皆そう思っているのではないでしょうか。自分が想定していたより高く売れれば、もちろん嬉しいですし、逆に低く売れてしまったら残念ですよね。ヤフオクで高く売るためには、多くの人に入札してもらうのがポイント。入札数を増やすためにできること、やっておきたいことをまとめました。
ヤフオクの入札はなぜ大切か?
「ヤフオクで高く売るためには、開始価格を高く設定すればいい!」と思われるかもしれませんが、実はそう上手くはいきません。オークションにおいては、1円スタートでも高く売れることもあります。まずはなぜ入札が大切なのかを解説します。
人間心理において、競りは重要
例えば、開始価格が10,000円で、落札相場もそのぐらいの商品があったとします。入札者の心理としては、とりあえずウォッチリストに入れておいて、動向をチェックしておこうと思いますが、値が吊り上がるのはイヤですので、オークション開始直後に入札されることは期待薄です。ですが、開始価格が1,000円なら?「安いし、とりあえずこの商品が欲しいので入札してみよう」となります。入札した商品は、どのぐらい価格が上がるか、ウォッチリストに入れておくだけの商品よりも気になるもの。オークション終了直前に競り上がる様子をみると、競争意識が働き、ちょっと欲しかった物でも、すごく欲しくなります。そうした心理が働き、想像した以上の高額で落札されることがあります。
入札数は出品者の人気のバロメーター?
出品者の中には「過去のオークションで入札が多い出品者だと見られたほうが、信頼に繋がり入札されやすい気がする(30代女性)」という意見もあります。毎回1円スタートの出品者は、それだけ人気の商品を出品しているという自信の表れにも繋がります。いくら低い価格で出品していても、悪い評価が多い、入札が極端に少ない出品者では、入札者としては敬遠しがちです。入札者の中には、出品者の過去のオークションをチェックする人も多いため、入札数は人気のバロメーター的な役割もあるようです。
実際に出品者たちが行っている入札を増やす工夫
では実際に、ヤフオクで入札数を増やすためにはどうしたらよいのか。同じ商品でも入札数が違い、その違いから落札金額も変動します。少しでも高く落札されるために、実際に出品している人たちがおこなっている入札数を増やすためのアイデアや、ヤフオクの機能を使った方法などをご紹介します。
オークション終了時間を土日の夜に設定する
一般的に平日昼間は、仕事や家事に追われ、オークションに参加する時間は限られています。ですので、落札者の中には、逆にその時間を狙って落札する人もいるぐらいです。出品者の立場になると、なるべく利用者の少ない時間帯は避けたいものです。
そこでヤフオクが一番利用されている時間帯を調べてみると、22~24時あたりにピークを迎えることがわかりました。その中でも特に利用者が多いのが土曜日、日曜日。金曜日も翌日に仕事がお休みの人が多いので、アクセス数も増えてはいるのですが、今ヤフオクの多くの出品商品が土日の夜間帯に終了時間を設定している関係で、やはりアクセスもその時間帯に集中しているようです。
入札数を増やすためには、終了時間をこのぐらいの日時に設定するのも◎。
さらに人気の商品の場合は、同じ商品を出品している人よりも、少し終了時間を遅らせ、商品を落札できなかった人が、自分の商品に流れてくるように誘導するといった方法も有効です。
ですが、子供服や、子ども向けのおもちゃなど、女性が落札することが想定される商品は、敢えて平日の昼間13~14時などの主婦がほっと一息つける時間帯に設定することもあるようです。
基本的には土日の夜に終了時間を設定し、限られた層からの入札が見込まれる商品は、その層の自由になりやすい時間帯を想定し、狩猟時間を設定してもいいかもしれません。
きれいな写真をたくさん載せる
「写真はとにかく重要です。見栄えの良いものを10枚は載せること(30代女性)」「いろいろな角度から商品を撮影する(30代女性)」「傷や汚れはわかりやすく、時には画像を加工して見やすいように調整する(20代男性)」というように、出品に慣れている方は、写真の撮影方法や、掲載方法に工夫を凝らしています。
同じ商品でも、画像が暗すぎる、逆にライトなどで色を飛ばしすぎて本来の色味がわからない(商品説明と画像の色が違う)、写真の数が少ないなど、入札者から見て写真に不備があると感じたら、不信感を持たれてしまい、入札されづらくなります。
「新品の家電を売る場合、サイトの画像を使ったりもするが、必ず現品も撮影して掲載するようにしている(40代男性)」との意見もあるように、いくら新品の商品でも、メーカーサイトからの情報だけを掲載していると、「本当に商品があるのか?」と疑う人もいます。個人でヤフオク出品をする場合は、たとえ新品でも、メーカーサイトからの画像だけを掲載するよりは、自分で外箱だけでも撮影し、掲載したほうが信頼されます。
開始価格の設定にこだわる
開始価格の設定は人それぞれのポリシーがあります。「落札相場の20%引きぐらいの開始価格にしている(40代女性)」という方は、実際に落札金額が相場より少し高めになることが多いそうです。「ある程度の高額が見込める商品は1円スタートにする(30代男性)」と教えてくれた男性は、その理由として、落札者に「お金を稼ぐためにヤフオクを利用している」と思われない工夫なのだとか。その他にも、同じ商品を出品している人のページを見て、開始価格をその人よりも少し低めに設定するといった方法も有効です。
タイトルを工夫し、関心をひく
商品の名刺がわりともいえるタイトル。「関連ワードをなるべく多めにいれるようにしている(30代男性)」は、多くの人がやっている工夫の一つで、実際関連性のある商品の場合は、一定の効果があるようです。一方では「値下げ中!送料無料!など、関心を持たれやすいワードを入れている(30代男性)」というように、言葉自体に入札者の心を揺さぶるものを使い、入札数を増やす努力をしている人もいます。「似通った商品がある場合は、タイトルに品番も入れるようにしている(40代男性)」といった方の場合は、その商品が欲しい!と探している人にダイレクトに検索されますので、結果的に入札数にも反映されています。
商品説明の文章を工夫する
商品説明には自己紹介を書き込み、実際に会うことはない落札者に対して、安心感を与えるために努力することも有効です。ですが逆に「長い文章はそれだけで読む気をなくすので、なるべく短く簡潔に。出品ツールなどを使って見やすい説明文にする(40代女性)」といった意見もありますので、出品する商品や、落札者の予想される層によって工夫をした方がよい部分です。
「中古品を出品する時は、自分の中のランク(S~Cなど)を記載し、なぜS(新品同様)なのか、なぜC(難あり)なのかをきっちりと説明する(20代男性)」とあるように、商品の情報を丁寧に記載することで、信頼感が生まれ、結果的に多くの入札を集める方法もあります。
ヤフオク内で信頼を得るための努力を惜しまない
ヤフオクは相手との顔が直接は見えない取引です。そのため落札者が信頼できるかの判断は、ネット上でしかわかりません。過去の取引の詳細がわかる評価は、出品者がどういった商品を出品してきたか、トラブルが起きた時に、どのように解決してきたかなど、人柄や取引に対する誠実さを判断する材料になります。
また実際に入札を検討している人からの連絡があった場合、どの程度真摯に対応するかも重要です。何日経っても返信しない、返信しても「画像を確認してください」など、相手の望む返答をしない時は、一気に相手の意欲が失われてしまいますので絶対にやめましょう。
送料無料で出品する
送料無料で出品するメリットは、入札数の増加が期待できるだけでなく、送料の計算などが発生しないため、忙しい出品者にとっては手間が減り、効率的に多くの商品を出品できることにもあります。送料無料で出品する場合は、大まかな送料分を上乗せしておく、タイトルに「送料無料」と謳うなど、送料無料にしても損をしないために工夫が必要です。送料無料にする商品は、「しばらく売れ残ってしまっているもの」「捨てるよりは少しでもお金になるなら・・・」というような、どちらかというと消極的な商品に対して、在庫処分のような形で出品する場合も多いようです。
まだまだある!あんな工夫こんな工夫
多数派の意見ではないけれど、有効かもしれない?入札数を増やすために実際に行われている工夫。「古本を中心に出品していますが、その本の魅力を自分なりのレビューを入れると、そのレビューを読みにきてくれる固定客が一定数できた(50代男性)」というように、ある意味自分の趣味を活かしてファンを増やし、「この人のすすめる本を読みたい!」というところまで持ってきている人気出品者も。中々マネできることではありませんが、いつかはやってみたい方法です。
「○○な方の入札はお断りします(60代男性)」「自分なりのマイルールは記載しない(30代男性)」というように、入札者に「この人はめんどくさそうだ」と思われなための工夫は、やってみる価値あり。
「ブランドの商品などを出品する場合は、定価○○万円などと記載し、お得感をアピールする(40代女性)」がおこなっている方法は、すぐにでもマネできそうですし、オークションならではのお得感を入札者にも感じてもらいやすい方法です。
まとめ
入札数の多い出品者は、「信頼のおける、人気のある出品者」だと評価してもらいやすくなります。さらに思っていたよりも高額で落札されれば、出品する上でのモチベーションも上がることでしょう。今回のコツを参考に、入札数を上げる工夫を取り入れてみてくださいね。