せっかくオークションで商品を出品したのだから、少しでも高く売りたいと誰しも思うはず。ですが高値で落札してもらうには、出品者側の工夫が必要不可欠です。実際オークション比較サイトなどを見ると、同じ商品なのに落札価格に差がありますが、その差は一体何なのでしょうか。今回は少しでも高く売る方法をご紹介します。
ヤフオクで高値がつきやすい商品5選
まずはヤフオクで比較的高値がつきやすい、落札されやすい物をご紹介します。まずは手始めに、高値で売れやすい商品を知り、出品してみることで感覚を掴んでみるとよいかもしれません。
美容関連のサンプル・新品未開封品
化粧品を買ったりした時にもらえるサンプルや、購入したものの使わなかった化粧品や美容関連商品。サンプルは商品を試したい人や、旅行にサンプルサイズのものを持参したい人にとって、一定の人気があります。特に人気のブランドや、発売直後のもの、コスメボックスなどの限定品は高値がつきやすいようです。
家電製品(カメラ、スマホ、テレビなど)
メーカーや機種、品番によって中古品でも高値がついているのが家電関連商品です。家に眠っていた以前使っていたスマホや、一眼レフなどのカメラが場合によっては数万円という高額で取引されることも。パソコンなどは、ジャンク品でもパーツを取り出して使う方もいるため、壊れているものでも値がつくことがあります。家電製品を出品する場合は、トラブル回避のため商品の状態をきちんと説明しておきましょう。
子供用品(おもちゃ・絵本・教材など)
子ども関連の商品は、年間を通して人気があります。特にディズニーなどキャラクターの英語教材、アンパンマンなどのおもちゃなど、キャラクター商品のおもちゃや教材は多少古いものでも状態が良ければほぼ落札されている状況です。絵本も人気の作品を中心に、元値が高いものが多いので常に高い人気があります。
漫画(全巻セットや作者セット)
ワンピースなどの人気漫画から、マニアックな作品まで。漫画の全巻セットはそれなりの需要がありますが、保存状態などによって価格がかなり変わってきます。最初から売るつもりで買うわけではありませんが、保管する場合はキレイに保管していたほうがよさそうです。また同一作者のまとめ売りなども人気があります。
タレント・アイドル・スポーツ選手等のグッズやサイン
人によって価値はまちまちですが、有名人のグッズも昔からヤフオク上で頻繁に売買されています。ただし売る時期などによっては、ほぼ値がつかない場合があるなど、売る前にはリサーチするなどある程度の知識が必要です。
実際に高く売るためにするべき7つの工夫
前項では高値のつきやすい商品をご紹介しましたが、高値がつきやすい商品でも誰もが高く売れるわけではありません。高く落札してもらうために行うとよい工夫をピックアップします。
写真の撮り方に気をつかう
人間の目から入る情報はとても多く、直感的に物事を判断します。ヤフオクは実際に商品を手に取って見ることができませんので、写真はとても重要です。画像は多めに用意し、キズなどがある場合はその部分もしっかりと写す、スマホで撮影する場合は変に加工したり、色を飛ばしすぎないように注意する必要があります。キレイに見せることも大切ですが、加工しすぎた写真は不自然に見えてしまいますので、加工アプリなどの多用は避けたほうが賢明です。
シーズン品は出品時期を絞る
例えば子ども向けのビニールプールを出品する場合は、実際に必要になる夏本番の7月よりも少し前、6月頃に出品するのが一番オススメ。同じようにその他の商品でも、実際に使うよりも半月~1か月ぐらい前に出品するのがポイントです。
同じ商品が多数出品されている場合は様子を見る
お正月の福袋、発売直後の雑誌の付録、定期便などで届くコスメなど、多くの人が同じ時期に手に入れられるものは、それだけ出品する人も増えます。すると当然のことながら、落札価格も低めになってしまいますので、周りの出品が落ち着くまで寝かせておくのもポイントです。雑誌の付録などは、半年~1年寝かせた結果、数千円の高値で取引されることもあるようです。
入札したいと思わせる文章を書く
商品の詳しい説明はもちろん、意外なアイデアとしては「それぞれの商品のレア度を書くようにする。同じアニメのグッズでもレア度が高いもの、低いものがあるので、グッズに詳しくない人でもわかりやすいように、詳しくなぜレアなのかも説明する(40代男性)」というように、その商品の価値を詳しくない人にもわかるように説明し、「欲しい!」と思ってもらえるような工夫をしている方もいます。「メーカーの説明だけだと、いかにも転売をしているように見えてしまうので、メーカー説明文を自分なりに書き換える(30代女性)」といった意見もありました。
ブランド品や洋服はクリーニングに出してから出品
ブランドの靴、カバン、ある程度高額の取引が予想されるブランド服などは、クリーニングに出してから出品するという手段を使っている方も多いようです。もしくは自分でアイロンをしたり、少し手を入れるだけで価格が上がることもあります。
クリーニングに出すという経費はかかってしまいますが、特にブランド関係は商品の状態によって価格にかなり差がでるジャンルですので、落札相場を検索し、高値で売れそうなものは試してみてもよいかもしれません。
まとめ売りはどのジャンルでも一定の人気がある
プリンターのインク、絵本、洋服、ゲームなどほとんどのジャンルで一定の人気がある「まとめ売り」。まとめ売りのメリットは、家にある不用品を一気に処分できることに加え、同じ商品を出品している人がいても、まとめ売りのお得さで入札してもらいやすくなり、結果的に高値が期待できます。不用品が多い方はぜひ試してみてくださいね。
常連さんをつくり、落札してもらいやすいようにする
毎回古本を出品している、電化製品を出品しているなど、出品しているものがある程度決まっている方は、常連さんを多くつくり落札金額をあげる努力をしている方もいるようです。
「例えば5回目10回目というように複数回落札してくれる人には、キリのいい時に送料無料サービスをしている(20代女性)」というように、大っぴらにページには記載していない、個人的なサービスとして常連さんを増やすアイデアはすぐにでもマネできます。
その他には、「手作り品を売っていますが、何回か落札してくれた人には、ミニサイズのおまけをつけている(50代女性)」「化粧品を売る時は、必ずサンプルのおまけをつけるようにしている(20代女性)」など、おまけをつけて取引相手に印象を残すという方法もあります。
常連さんが増えると、その分人気商品になりますので、高値で落札される傾向にあるようです。
安く取引されている商品には理由がある?
そもそもの疑問として、全く同じ商品なのに価格に差が出てしまうのはなぜでしょうか。その理由を考えることで、おのずと高く落札される方法も見えてきます。前項では高く売れるための工夫を解説しましたが、この項ではさらにプラスし、安く取引されている商品に潜む理由をご紹介します。
出品者の評価が低い
落札価格が上がらない理由の一つとして、出品者の評価が低い場合があります。ヤフオクをはじめて日が浅いため、全体的な評価の数が少なく敬遠されているパターンであればいいのですが、気をつけたいのは、過去の取引で何らかのトラブルがあり、敬遠されてしまうパターン。評価ページで落札者とバトルをしてしまったり、出品者都合での取り消しが多いと、入札数が少なくなり、結果的に落札価格が伸びないことも。
こうした場合は、即決価格を設定するなどし、早めの落札を狙うのもおすすめです。
価格設定をもう一度検討する
あまり入札が見込めないマニアックな商品や、キズや汚れが目立つ商品を1円スタートにしてしまうと、最悪1円で落札されることも。実際に、「昔流行った、某ブランドのバッグ。今でも欲しい人は多いはず!と1円スタートで出品したものの、結局1円で落札されてしまった。送料無料で出品したのでマイナスになってしまった(30代女性)」という苦い経験をした方も。入札数が少なそうな商品は、落札相場より少し低めで出品し、お得感を出して多くの方に入札してもらい、結果的に落札価格が上がるようするなど、アイデアが必要です。
自分ルールが多すぎる
出品者にも生活はありますので、ある程度のルールは皆さんあると思います。ですが「新規の方入札お断り」「発送方法は〇〇限定」「発送は〇曜日しかしません」「値下げ交渉応じません」など、人によってはオークションにかなりのルールを設けている人がいます。あまりにもルールが多すぎると「この人は面倒だ」と感じ、敬遠されてしまいますので、自分の中で最低限のルールだけ記載するようにしましょう。
まとめ
ヤフオクでは、季節や曜日、時間帯などの理由で落札価格が左右されます。それにプラスし、今のヤフオクの流れを知ること、他の出品者の動向を観察することもオークション上では大切です。皆さんも少しでも高値で落札されるように、ご自分の出品内容を見直してみてくださいね。