4/24にiPhone SEが発売され、オークションなどでは旧型のiPhoneを売っている方をたくさん見かけるようになりました。2020年秋には12が発売されるという噂もあり、すでにSEを販売している方も多く見かけます。ですが、一般的な感覚だと、「古い機種のiPhoneが売れるのか」「スマホをオークション等で売るのは不正ではないのか」など不安なところがあるのではないかと思います。今回はiPhoneを売る場合の注意点や販売方法をまとめます。
iPhoneは売れる
結論から言うと、iPhoneは中古だろうが最新モデルではなかろうが、売れます。
iPhoneには固定のファンがついているというのが、まずは大前提です。その上で、海外やキャリアによってはまだかなり古い型しか取り扱っていないところがあるため、それよりも新しいモデルを求めているユーザーがいたり、古いモデルでも場所によっては思いがけず人気のあるモデルがあるため、中古や旧モデルでも買い手がつくというわけです。
日本人は最新モデルが出ると飛び付きたくなるという国民性のため、最新モデルが発売されると、これまで使っていたひとつ前のモデルのiPhoneを売って最新モデルを買うという方も多いようです。
ここからは、iPhoneを売る際の手順と注意点を、新品と中古品の二つのパターンに分けてご紹介していきたいと思います。
中古iPhoneを売る場合
自分が使っていたものを売る場合など、一般的に多いのは中古のiPhoneの販売です。中古品を売る場合には「別の機種を購入時に下取りとして売る」「スマホ販売店に売る」「ヤフオクやフリマアプリなどで売る」の3パターンがあります。
- 下取りに出す場合、販売価格は最も安くなりますが、購入店によってはポイントバックなど別の特典がついてくるところもあるようです。iPhoneを買い替えるという時には、最もスムーズで手間はかかりません。
- スマホ販売店に売る場合、下取りよりは販売価格は高くなりますが、店によってかなり差があるので、下調べをしっかりとする必要があります。身近なところにある「GEO」や「ソフマップ」といった実店舗でも買取をしてくれるところもあり、すぐに現金化できるのも魅力です。iPhoneの初期化など売る際の準備がわからない場合も、手伝ってくれるので初心者さんでも安心です。
- ヤフオク等で自分で販売をする場合は、iPhone本体の準備や梱包、発送などをしないといけないことや、必ずしもすぐに売れるわけではないというデメリットはあるものの、売れた場合の販売価格は最も高くなることが多いようです。
売る前にする準備としては、iPhoneの初期化、ネットワーク利用制限がかかっていないかの確認、SIMカードの抜き取りが必要です。どれも特に難しいことはないので、慣れていれば5分あればできる程度の作業かとは思いますが、面倒であれば業者を頼れる「下取り」か「販売店」に売る方がいいでしょう。
iPhoneを販売する場合によく聞く「白SIM」という言葉は、この準備でネットワーク利用制限がかかっていないことを確認して、SIMカードを抜いた状態のiPhoneを差します。ネットワーク利用制限がかかっている場合は「赤SIM」と呼ばれ、この状態では次に買った人が利用できません。また、通信会社との契約が済んだSIMカードが入った状態のiPhoneは「黒SIM」と呼ばれ、こちらも法律上販売は禁止されています。
注意したいこと
ヤフオク等で中古のiPhoneを転売目的で購入して販売することは、古物商許可がなければ違法行為となります。中古iPhoneを販売するなら、あくまでも自分がつかわなくなったもの限定にしましょう。自分が使おうと思って購入したものの、やっぱり不要になり販売したいという場合などはセーフなので、線引きが難しいところではありますが、利益を目的に仕入れて転売すると罪を問われることもあり得ます。
また、iPhone買取業者の中には詐欺まがいの業者もあり注意が必要です。WEBで申し込みをして発送をしたら画面が破損していると代金の支払を拒否されたというケースも耳にしたことがあります。実店舗に持ち込むのが一番確実ですが、もし郵送で買取りをしてもらう場合には、口コミなどを参考に安心できる業者を選ぶこと、発送の際には破損のないようしっかり梱包することなどに留意するべきでしょう。
iPhone新品を売る場合
新品のiPhoneを売る場合は、中古品販売とは違い、転売を目的として購入(仕入れ)を行う方が多いと思います。最新機種でなくても売れるので、最新機種が発売されたことで値下げされた旧モデルなどを販売することが多いようです。販売業者によっては時期によってセールがあったり、キャンペーンで安くなるということもあるので、そういったときに仕入れを行うと利益が出やすくなります。新品iPhoneの転売を考えるなら、iPhoneを販売している複数のショップをこまめにチェックするといいでしょう。家電量販店でも、旧機種が投げ売り状態の時もあり、Webだけでなく実際に脚で探してみるのも方法のひとつです。
販売先は中古iPhoneとほぼ同じですが、下取りや販売業者に売る場合だとほぼ利益は出ないということも考えられます。ヤフオクの場合だと同じようにセール時に購入して販売するユーザーも多いので、出品されているラインナップを見て、場合によっては出品の時期をずらすのも手です。ちなみに3月はどこのショップもセールをすることが多いので、その直後はiPhone転売市場も多少値崩れします。
注意したいこと
ヤフオク等で「新品」として売られているものも、購入して転売をする場合には古物商許可が必要です。一度個人の手に渡ったものを再度譲渡するという形になると法律違反なので、「新品」と記載があっても仕入れとして購入するのはNGです。販売している相手が業者のアカウントであればこの限りではありません。
また、転売を目的にして、携帯電話ショップなどで通信契約をすることも違法です。白SIM状態の、通信契約がなされていない状態でのみ転売が可能です。
売るならスマホはiPhone一択
iPhoneの販売先や注意事項など本記事では見てきましたが、トータルするとやはりiPhoneはandroidに比べても圧倒的に売れやすく、ニーズも多いことがわかります。いつもスマホは最新のものを使いたいという方なら、最新機種を購入する際にそれまで使用していたものをより高価格で販売できるiPhoneは、androidよりも圧倒的に買い替えに対するハードルが低くなるという点も魅力だと思います。
今回の記事を踏まえて、iPhoneの買取相場や販売サイトをチェックしてみても面白いかもしれません。