オークションやフリマサイトで売れた商品を発送する際の梱包を適当にしていませんか?梱包方法によっては、商品の破損の原因になったり、買い手に悪い印象を与えてしまう場合もあります。だからといって、梱包に手をかけすぎるとコストアップしてしまうのも困りもの。
今回は「より安く」「より安全に」送ることができるベストな梱包方法をまとめてみました。
梱包時に気を付けたいポイント
梱包は、商品を包み守るためにおこないます。そこで梱包において気を付けたいポイントをご紹介します。
破損
梱包をする上での一番の意義は破損を防止することです。箱つぶれやポスト投函による衝撃等を考慮し、中の商品が破損しないようにする必要があります。
水濡れ
雨に当たったり、湿気を吸ったりして梱包が脆くなることが商品の破損原因になります。場合によっては宛名が滲んで読み取れなくなって発送先住所に返される事もあります。水に濡れた場合でも商品や宛名部分にダメージを被らない方法を検討しましょう。
梱包サイズ
大きさや重さが少し違うだけで送料が大きく変わる場合があります。「厚みが3cmを越えていないか」「重さ◯g以内か」など梱包する際に商品の大きさや発送方法に応じて確認をしておくと安心です。
梱包使用資材、おすすめ商品
梱包に使う資材は、あれこれ揃えるとコストがかかってしまうので、よく使う物をある程度揃えて、その中で工夫をするのがおすすめです。以下に挙げたものは、家にあったり比較的安価で購入できるものを中心に、どこで買うと一番お得かも含めて、リストアップしてみました。
A4封筒
ホームセンターで購入します。100円ショップでも販売されていますが、厚みがあり枚数が少ないため1枚辺りの価格は少し高めになります。たまにしか発送をしないなら手軽さから100円ショップのものを利用してもいいですが、頻繁に発送をするならホームセンターで大容量のものを購入しましょう。
ガムテープ
段ボールや封筒の口を閉じるために使います。セロテープで梱包している方もおられますが、セロテープをベタベタたくさん貼っていると見映えが良くないので、幅の広いガムテープを使う方がきれいに仕上がります。透明の養生テープでも剥がしやすく貼りやすいのでいいのですが、こちらもコストの点でガムテープに劣ります。
段ボール
たまにしか発送をしないなら、スーパーマーケットなどで無料でもらえるものを大きさ違いで三種類ほど家に置いておくといいでしょう。商品が売れてからちょうどいい大きさの段ボールを探すとなると案外大変なので、日頃から探して常備しておくと安心です。同じものをたくさん出品している方なら、同サイズの段ボールをインターネットで購入するのもおすすめです。私自身はLOHACOでヤフオク用の梱包資材を購入しています。
https://lohaco.jp/event/y_auctions/
透明ビニール袋
100円ショップなら「クリアバッグ」として販売されています。上部を折り返して貼り付けられる物が手軽できれいに梱包できます。食品用の大きめビニール袋も内容量が多く使い勝手もいいので大量に発送される方ならこちらを使うとよりコストを安く抑えることができます。
緩衝材
プチプチ(エアパッキン)などをホームセンターで購入しておくという方法もありますが、大抵の場合は新聞紙で代用可能です。自宅に新聞を取っているお宅なら古新聞はいつでもあるため心配ないですが、新聞を取っていないお宅ならコンビニで一部だけ購入するか、梱包用として新聞紙が置いてある店で必要な枚数をもらってきてもいいでしょう。
メッセージカード
資材ではありませんが、オークション等で購入してもらった感謝を伝えるメッセージを添えると、温かみがあり購入者に喜ばれます。ゆうメールでは手書きの物は封入できないですし、Word等の文書ソフトで作って印刷したものをたくさん作っておくと大量発送の時でも困りません。100円ショップで無地の名刺用用紙を購入して印刷すると、コピー用紙に印刷したものを切り分けるよりも簡単です。
その他
はさみ、セロテープ、マスキングテープ、油性マジックなど大体のお宅に常備されているかとは思いますが、急になくなると困るので予備のものを買い置きしておくといいでしょう。
サイズ確認アイテム
段ボールなら大きさを測るためのメジャー、ゆうメールや定形外郵便で送る際なら「厚さ測定定規」で発送方法や料金をあらかじめ確認しておくのがおすすめです。厚さ測定定規はDAISOでも販売されています。
商品カテゴリー別おすすめ梱包方法
毎回同じ商品を出品する方にとっては必要ないかもしれませんが、いろいろな商品を出品している方は必見!それぞれの梱包方法などをチェックしてください。
CD DVD ゲームソフト類
ハードケースに入ったCD等は、ゆうメールで発送することができます。ゆうメールの場合は封筒の一部が透明の窓になったものを使うか、封筒の一部に切り込みを入れる必要がありますが、送料が安く、別料金で追跡を付けることも可能です。
輸送中、ケースや中身が他の荷物に押されて破損する場合があるため、気泡緩衝材(プチプチ)等で衝撃を緩和する工夫をして封筒にいれましょう。
雑誌 書籍
CD等と同じくゆうメール対応可能ですが、こちらは破損対策は特に必要ないものの、湿気や水濡れ対策を万全にしておく必要があるため、ビニール素材の袋での梱包がマストです。
家電製品
破損すると使用できなくなる恐れのある家電製品は、厳重な梱包が必要な商品の1つです。商品を気泡緩衝材で包んでから段ボールに入れ、商品が段ボールの中で動かないよう上下左右に詰め物をします。詰めるものは新聞紙を丸めたものや、緩衝材を丸めたもの(プチプチを海苔巻き状にするとしっかり詰められます。)で、商品がぐらぐらしないよう確認しながら詰めます。商品購入時の梱包があれば、箱の形状などが動かないようにできる工夫をされている場合があるので、再利用するのも手です。
衣類
衣類の場合は水濡れによる汚れを防ぐためにも二重梱包が基本です。ビニール素材の袋に入れた上で厚手の紙封筒等に入れましょう。紙袋を利用する場合もありますが、食べ物の入っていた袋は嫌煙される事もあるので注意が必要です。
靴や帽子など、型崩れが気になる場合は中に詰め物をした上で、二重梱包をします。
食器等割れ物
家電製品と同じ要領で梱包します。お皿など厚みがない物なら、段ボールの側面をカットして段ボールを小さくすると送料が安くなる場合があります。詰め物をするためのある程度の大きさは必要ですが、ゆとりがありすぎると詰め物の量も増えますし、送料も高くなります。
大型商品
ゴルフバッグや家具など、サイズが大きい商品は梱包するのに困る方も多いでしょう。基本的には段ボールをいくつか繋ぎ合わせて対応します。段ボール同士がしっかりくっつくように布テープ等で繋ぎ、底抜けしないよう下部を強化しておきます。
段ボールを繋いでもキリがないほど大きい物は、ヤマト運輸の「らくらく家財宅急便」というサービスでも可能です。引っ越しを想定したサービスなので大型家具も配送ができ、梱包も行ってもらえます。もちろんその分送料はかなり高くなるので、その点はあらかじめ検討する必要があります。
適切な梱包で良い取引に
オークションでの取引は、顔が見えない売買なので、購入者も商品が到着するまでは、商品への期待と共に「無事に届くか」という一抹の不安を抱えている場合がほとんどかと存じます。そんな中で届いた商品が破損していたり状態がよくなかったりするとすごくガッカリするのは容易に想像がつきます。
商品をできる限り守り、いい状態で届けられるよう配慮することは、購入者からの評価のためという以前に、人としての思いやりとして行うべきだと言えるでしょう。