締め切り直前に入札をすることで、より安く商品を購入できる、オークションのテクニック、「スナイプ入札」。名前は初耳でも、手法として知っているという方は多いでしょう。ですが、スナイプ入札自体を良くないことのように捉えられている方や、メリットを感じないという方も、同じように多くおられるようです。
今回はスナイプ入札についてのメリット・デメリットや、実際のやり方などを詳しくご紹介します。
スナイプ入札メリット
実際にスナイプ入札をするとどんないいことがあるのでしょうか。
まず第1のメリットが、「商品をより安くゲットできる」という点です。自分の出せる最高価格を初めから入札金額にする場合、入札は1回で済みますが、実際にはそれよりも安い価格でも落札できていた可能性も出てきます。スナイプ入札なら、締め切り直前に現段階での最高価格より少し高い金額を入札することで、ほしい商品をより低価格で落札することが可能です。
また、締め切り時刻ギリギリに入札をするという手法は、いつも誰にでもできるわけではないため、競争相手がいた場合にもゲットできるチャンスがアップします。締め切りになるべく近い時間に入札をすることで、競争相手が締め切り時刻までに入札できる可能性も低くなり、その分自分が入札できる可能性も高くなるというわけです。
早い段階で入札を行うことで、オークションが盛り上がって、人目に付きやすくなり、競争相手が増えてしまうという心配も、締め切り時刻付近にスナイプ入札をすることで防ぐことができます。
スナイプ入札デメリット
そんなスナイプ入札が、良くないことのように捉えられているのは、オークションサイトなどで「駆け込み入札お断り」「スナイプ入札不可」等の記載をしている出品者がいるためです。出品者の中には、入札した人がどんな人なのか、トラブル回避のためにも取引実績やプロフィールを見てあらかじめ知っておきたいというタイプの方がおり、こういった方がスナイプ入札を個人的にNGとしているようです。スナイプ入札自体は、ヤフオクやモバオクなどの主要オークションサイトでの具体的な禁止事項としての明記はなく、健全な取引なので心配はいりませんが、プロフィール欄や商品紹介ページに記載があれば、マナーとしてスナイプ入札は控えた方が良いでしょう。
近年では、ヤフオクに自動延長機能が取り入れられ、締め切り時刻の5分前以降の入札があった場合には、入札時刻が延長されるようになっており、スナイプ入札はしにくくなっています。自動延長機能が取り入れられる以前のシステムに比べると、スナイプ入札の「無敵感」は薄れているようにも感じます。とは言え、出品者全員が自動延長オプションを付けているわけではないので、スナイプ入札そのものが無効になったというわけではありません。出品されている商品の「自動延長」の有無の項目を確認しておくと最適な入札時間を割り出せ、落札に近づきます。
スナイプ入札をする場合、入札するタイミングを図ってオークションに張り付いておかないといけないというのもデメリットとしてありますが、それに関しては後述するオークションツールを使うと自動でスナイプ入札をすることができるため、デメリットとして挙げるべきほどのことではないでしょう。
スナイプ入札をするには
スナイプ入札をする場合のやり方は、自分で締め切り時刻間近に入札をする「手動」タイプと、アプリやオークションツールを使って行う「自動」タイプがあります。
手動タイプなら、気になる商品をウォッチリストに入れておき、締め切り時刻を自分で覚えておき、締め切り時刻が近づいたら入札を行うというものです。スマホのカレンダーなどで管理し、アラームをセットしておくと安心です。自動入札できる件数には限りがあるため、オークションの終了時刻が自分で入札可能な時間帯であれば手動で行います。注意したいのが、入札するタイミングです。残り数十秒!というようなオークション終了ギリギリすぎるタイミングだと、通信速度や処理速度によっては入札がスムーズに受け付けられず、結局落札できなかったというケースも予想されます。自動延長機能のあるヤフオクなら、オークション終了6分前に、自動延長機能のないオークションなら、オークション終了1分前くらいには入札するのが良いでしょう。
自動タイプの、最も手軽に試せるツールが、Yahoo!プレミアム会員なら利用できる「入札予約」です。好きな時間に出品をするよう設定でき、入札上限額を入れておけば上限に達するまでの金額で自動的に入札をしてくれます。すでにYahoo!プレミアムに登録しており、ヤフオクをよく利用している方なら、使わない手はないと言えます。上限回数は月10回で、入札終了時刻までの残り時間を、最短で2分から最長48時間後までの時刻で予約ができます。オークション終了30分前までにしか入札予約の設定ができないため、早めに入札予約をしておく必要はありますが、入札忘れを防ぐという意味では一定の意味はあると言えます。ヤフオクが提携している「オークファン」のサービスを利用する形になるので、オークファンの方の入札予約会員(無料)への登録も必要です。
オークファン自体は、有料会員なら入札予約件数は上限なし、無料会員なら月3回までとなっています。オークファン無料会員とYahoo!プレミアム特典を併用すれば毎月合計13件までは入札予約が可能です。
使い方はシンプルで、入札したい商品の出品されているURLをコピーし、入札予約のページのテキストボックスに貼り付けます。あとは画面に表示されている通りに、何分前に入札を行うか、入札金額を入力するだけです!リマインドメール(入札の一時間前にお知らせをしてくれます。)の設定可否を選択して、パスワードを入れれば、入札予約の完了です。入札予約をしていることをすっかり失念して、すでに別で購入してしまった、それなのに予定通り入札し落札してしまう、といううっかりミスを潰すのにも、リマインドメールは必要かな、と個人的には思います。
こういった自動入札ツールを使ったところで、1円でも高額な入札をするユーザーがいれば落札はできないので、自動入札が終わってからオークション終了までのタイミングで、自分で確認してみるのもおすすめです。自分が入札した金額よりもあと数十円で競り負けていた、というパターンもあるので、後から「これくらいなら予算オーバーしても大丈夫だったのに」となることを防げます。
スナイプ入札で欲しい商品を逃さずゲット!
入札した金額で落札できるかどうか心配で何度も見に行ってしまう、なるべく安く欲しい商品を手に入れたい、という方はスナイプ入札を利用してみると、より快適にオークションを利用でき、より勝率もアップするかもしれません。まずは一度、試してみてくださいね。